インターネット遠隔無線局開発(37)計画者向(15)サウンドカードインタフェース(1)
被遠隔無線機と被遠隔PC間の無線機制御信号と音声,CW制御,FSK制御信号といった情報のやり取りに必要なインターフェース装置です。今は、無線機側の遠隔対応が進み、無線機自体にこの機能が内蔵している機種が多くなりました。
また、RS232C(COM)の仮想化、排他利用ソフトもあって、ここに挙げている問題は、ほとんど過去のものになります。
ただ、この開発当時には、このような細かい部分までユーザー自身での機種改良や代替案を考える必要があったことを過去記録としたいと思って、今回は過去記事をそのまま掲載しています。
なお、記事量が多いため、この項目は3回に分けています。
(本論)
10 サウンドカードインタフェース
機種名称 リグブラスタープロ( RIGblaster PRO)
無線機とパソコンを接続する際、使用するインターフェース装置のことです。
・ パソコン音声出力を無線機入力レベル調整・やマイクとの自動切り替え
・ 無線機の音声出力とパソコン音声入力間の緩衝トランスを挿入
・ RS232C線に出力信号で無線機のマイク回路のPTT制御
・ RS232C(12V)とTTL(5V)とのレベル変換
といった機能を受け持ちます。
参考文書 RIGblaster PRO取扱説明書
https://www.westmountainradio.com/pdf/RIGblaster%20pro.pdf

(写真3 リグブラスタープロの上側ケースをはずした状態)
☆ この機種を選択した理由について
(1)CWとFSKを同時に結線替えせずに運用可能
遠隔制御で運用時、モードを替えたいからといって物理的な配線組み替えは、不可能な訳ではありませんが複雑なリレー制御やマトリックス回路が必要で技術的に困難を伴います。
そのためCW用配線とFSK配線を独立した製品を求めていました。
サウンドインターフェースは国内・国外製品を含めますといろいろありますが、CWとFSKを同時に行える機種は、ほとんどないと言えます。この機種はそれを実現しております。
(2)各メーカー機種対応可能なレベル変換回路(アイコム、ケンウッド、ヤエス対応)
RS232C信号レベルとTTLレベルの変換回路を内蔵しているので、各無線機メーカーオプションであるRS232C接続アダプターが手に入らなくてもジャンパー線の組替えで、いろいろな無線機の制御が可能です。
(3)RS232C入力端子が2個あり、リグ制御とCW・FSK制御をお互い独立して操作可能
通常、CW符号の送信はRS232C端子のDTR信号端子で、またRTTYはTXD信号端子を使います。ところが、無線機制御ソフトもと同様にTXD端子を使用します。そのためには
・RS232C自体をCOM1,COM2といったように全く2つの線で別々に使用する。
・1つのCOMで行うには、互いに排他制御が可能で1つのCOMを共有できる無線機制御ソフトとRTTYソフトが必要となります
ほとんどのソフトは、COMを占用して使用する設計です、共有利用まで対応したソフトは少ないと思います。そのため、独立した2つのRS232C端子が必要となっています。
(4)接続に必要なケーブルは全て付属
AC電源1個、RS232Cケーブル1本、パッチ用ステレオピンコードは通常必要な分が付属してあり、別に用意する必要はありません。但し、RS232Cケーブルを追加する場合は、下記の問題点(2)を参考にしてください。
(5)音声トランスを2個使用し、各信号間のアイソレーションが良好
パソコンのサウンドカード出力と無線機マイク間へ音声トランス挿入して音声信号以外を遮断しています。それに加え、無線機のスピーカー出力側とパソコンのライン入力(又はマイク入力)間も音声トランスにより遮断しています。
このことは、無線機から発する高周波(RF)のコモンモードループを遮断するだけでなく、アナログのアースとデジタルアースを完全分離できるため、パソコン内のノイズが無線機の音声に影響を与えることが少なくなるのです。
(ハイパワーでの運用やHFローバンド運用では特に重要です。)
また、RS232C(COM)の仮想化、排他利用ソフトもあって、ここに挙げている問題は、ほとんど過去のものになります。
ただ、この開発当時には、このような細かい部分までユーザー自身での機種改良や代替案を考える必要があったことを過去記録としたいと思って、今回は過去記事をそのまま掲載しています。
なお、記事量が多いため、この項目は3回に分けています。
(本論)
10 サウンドカードインタフェース
機種名称 リグブラスタープロ( RIGblaster PRO)
無線機とパソコンを接続する際、使用するインターフェース装置のことです。
・ パソコン音声出力を無線機入力レベル調整・やマイクとの自動切り替え
・ 無線機の音声出力とパソコン音声入力間の緩衝トランスを挿入
・ RS232C線に出力信号で無線機のマイク回路のPTT制御
・ RS232C(12V)とTTL(5V)とのレベル変換
といった機能を受け持ちます。
参考文書 RIGblaster PRO取扱説明書
https://www.westmountainradio.com/pdf/RIGblaster%20pro.pdf

(写真3 リグブラスタープロの上側ケースをはずした状態)
実際に遠隔制御を行っているところを撮影しました。
1 黄色C.S.ランプ(コンピューターサウンドカード側へ接続を意味するランプ)
2 赤色PTTランプ(PTTが有効となっている表示)実際はリレーDIOボードでPTT線をカット
3 無線機マイクへの入力レベルを設定するボリュームつまみの回転角度(12時前後)
などを参考にしてください。
☆ この機種を選択した理由について
(1)CWとFSKを同時に結線替えせずに運用可能
遠隔制御で運用時、モードを替えたいからといって物理的な配線組み替えは、不可能な訳ではありませんが複雑なリレー制御やマトリックス回路が必要で技術的に困難を伴います。
そのためCW用配線とFSK配線を独立した製品を求めていました。
サウンドインターフェースは国内・国外製品を含めますといろいろありますが、CWとFSKを同時に行える機種は、ほとんどないと言えます。この機種はそれを実現しております。
(2)各メーカー機種対応可能なレベル変換回路(アイコム、ケンウッド、ヤエス対応)
RS232C信号レベルとTTLレベルの変換回路を内蔵しているので、各無線機メーカーオプションであるRS232C接続アダプターが手に入らなくてもジャンパー線の組替えで、いろいろな無線機の制御が可能です。
(3)RS232C入力端子が2個あり、リグ制御とCW・FSK制御をお互い独立して操作可能
通常、CW符号の送信はRS232C端子のDTR信号端子で、またRTTYはTXD信号端子を使います。ところが、無線機制御ソフトもと同様にTXD端子を使用します。そのためには
・RS232C自体をCOM1,COM2といったように全く2つの線で別々に使用する。
・1つのCOMで行うには、互いに排他制御が可能で1つのCOMを共有できる無線機制御ソフトとRTTYソフトが必要となります
ほとんどのソフトは、COMを占用して使用する設計です、共有利用まで対応したソフトは少ないと思います。そのため、独立した2つのRS232C端子が必要となっています。
(4)接続に必要なケーブルは全て付属
AC電源1個、RS232Cケーブル1本、パッチ用ステレオピンコードは通常必要な分が付属してあり、別に用意する必要はありません。但し、RS232Cケーブルを追加する場合は、下記の問題点(2)を参考にしてください。
(5)音声トランスを2個使用し、各信号間のアイソレーションが良好
パソコンのサウンドカード出力と無線機マイク間へ音声トランス挿入して音声信号以外を遮断しています。それに加え、無線機のスピーカー出力側とパソコンのライン入力(又はマイク入力)間も音声トランスにより遮断しています。
このことは、無線機から発する高周波(RF)のコモンモードループを遮断するだけでなく、アナログのアースとデジタルアースを完全分離できるため、パソコン内のノイズが無線機の音声に影響を与えることが少なくなるのです。
(ハイパワーでの運用やHFローバンド運用では特に重要です。)
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