超小集電技術応用を今の電子回路に適用すれば!

 昨日の地方TV(WTV:東京12cH系)で放映された、まだ一般に広く認知されていないが、今後、インフラに係る注目すべき技術について、その技術を別の視点から注目できることを話題とします。
(本論)
1. 超小集電技術について
 「自然界が持っている(人為的ではない)電気を沢山集めて、一般の電力として利用する技術全般を指す。」といってよいと思っています。

 番組としては、その具体的なプロジェクトを推進しているトライポッド・デザイン株式会社のCEOが、現在取り組んでいる技術開発の最前線を紹介していました。
(参考情報)
https://www.peaks-media.com/5556/

2. ボルタの発明した化学作用の「電池」が基本原理
  超小集電技術の根本的な原理は、ボルタの電池に帰着します。

3. 超小集電は身近なあらゆる物質で可能だが、その問題点
 一番の具体例として、どこにでもある「土」(粘土質、砂など)が一番適しているのです。ただし、その土をそのまま使用するのでは効率の面において高まりません。
 つまり、とても大きな設置場所とたくさんの「土電池」の台数が必要なことが問題でした。

4. 電池の小型化
 現在は、かなり小型化されて、車のバッテリーサイズに近いものも開発されているようです。また、媒質を人工的な材料に置き換えて、もっと小型化した「マイクロパワーセル」も開発されています。ただし、こちらは、まだまだ、その電力容量には課題が大きいものです。

5. 電池以外への応用
 ここからは、先の番組とは全く次元の違う視点で見た応用例です。
〇 人工アース回路として使用
 具体例
 ① オーディオ趣味での人工アース装置
  現時点での人工アースとして、商品化されているものは、この技術を利用したものではありません。しかも、その技術の原理には物理的に「?」が付くような手法を用いているようにも思われます。(個人的判断)
 それに対し、こちらは、電池=大容量コンデンサーという考えで成り立つものです。 

 ② ノイズフィルターのノイズエネルギーの捨て場所
  各種のノイズフィルターの問題として、除去したノイズを捨てる場所が必要なことです。エネルギー不変の法則により、ノイズを除去できたとしても、どこかでノイズのエネルギーを消費しないと再びそのノイズは再生されます。こちらは、電池=大地(熱による消費)とした考えで成り立つものです。

 ③ 接地アンテナ等のアース媒体として利用
  こちらは、電力容量が大きいことが前提のため、現在の超小集電電池では、未だ実現できません。ただ、もっと大容量となり、無尽蔵に電流を溜めることができる容量を持たせれば、実際の大地(土など)そのものをアース回路とするよりも効率は良くなることを目的とするものです。
 ※地面アースが取れない高層ビルの階でも建物とは独立したアースが得られます。しかも、コモン電流による各種インターフェアが問題となる建物アースより弊害は無くなります

 といった、電池以外の目的で、電子回路における各種「アース回路」での応用できると、この技術の発展に期待しています。

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