標準GPアンテナの動作シミュレーション(2)周波数特性

 地線がLOOP形状のGPアンテナとの比較するためのλ/4長地線×4本の標準タイプのGPアンテナの周波数特性を同条件の大地状態でMMANAで分析します。

(本論)
1. Z(R,jX)特性
GP40Std_050.PNG
 マッチングは取らない状態の場合です。共振点は設計よりもやや低くなって7.083MHzです。

2. SWR特性
GP40Std_052.PNG
 7.100MHzで50Ωにマッチングをとった場合の帯域幅です。SWR<1.5は約210KHz(230KHz:LOOP形状)帯域、SWR<2.0では約402KHz(442KHz)帯域となりました。少しですが、LOOP形状のほうが帯域が広く取れます。。

3. GaとF/B
GP40Std_055.PNG
 GaはLOOPと同様に7.000MHz付近が高く、7.2000MHzが低い傾向です。こちらも、その差は0.1dB以下ですから、ほぼ一定とみてよいと思います。F/Bもほぼ無指向性です。したがって、利得やF/Bへのアース側の形状はアンテナ動作に影響を与えないとみてよいと思います。

4. パターン
GP40Std_057.PNG
 上記特性がよく判るパターン表示となっています。GPアンテナとして、きれいな放射パターンとなっています。こちらもLOOP形状と同様で、Ga:1.8~1.9dBiとGPアンテナ標準値よりも1dB程度低いところです。ただし、これは地表の電気定数の影響によるものと考えられます。つまり、アース側の形状による劣化ではありません。

 次回からは、実際に行った実験モデルである標準形(λ/8近い長さ4本)とLOOP形状(λ/4×4組)の地表ラジアルでの動作をMMANA上に再現できるかにトライするつもりです。

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