HDAアンテナの実測データ(6)MFJ-259Bで21MHz付近【広帯域性あり】

 当初から21MHz付近のSWR特性は良好でした。一番最初に試したIC-7300M(50w)では、内蔵アンテナチューナを使用しなくてもSWR<1.5を満足していました。
 ただ、AT-300の場合はアンテナチューナをスルーにはできませんので、21.200MHzでチューンした状態での動作としています。

(本論)
1.各周波数における、SWR表示値、R(Ω)、|jX|(絶対値)(Ω)、RとXによるSWR計算値
HDA実測21MHz_SWR_001.PNG

2.測定周波数対SWR表示値のグラフ化
HDA実測21MHz_SWR_002.PNG

3.無線機使用での実性能
(1)TS850Sによる50W出力のSWR実測
① 21.001MHz SWR1.5
② 21.200     1.5
③ 21.449     1.7

(2) TS850SとAT-300間の同軸ケーブル上のコモン電流(上記周波数に対応)
①  50.0mA
②  57.8mA
③  60.6mA
 コモン電流は大きいので、実運用は問題あります。この1/10程度に抑える必要があります。

4. 考察
 このバンドから24MHzにかけて、2か所の低SWR(共振点)が存在します。これは、16MHz~18MHz帯と同様の状況です。24MHz帯については、3倍高調波(16÷2×3=24MHz)の動作と考えられます。一方で、21MHzが3倍高調波動作だとすると、その基本波を考えますと21÷3=7MHzですが、この付近におけるSWR<2.0以下の低SWR点はありません。また、2倍高調波の14MHzにおいてもアンテナチューナなしでは、SWR2.0以下で動作しません。しかし、なぜか?21MHz付近だけは、SWR1.5以下を満足しています。この要因は判っていません。 

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