ΔLOOP形ラジアルGPアンテナを地表すれすれに設置(2)周波数特性と実際の地面への適用
今回は、周波数特性についての分析です。Δ形ラジアル長がλ/2を1m高に設置したとなるエレベーテッド方式アンテナとの比較です。
(本論)
1. Z(R,jX)特性

マッチングは取らない状態の場合です。共振点はエレメントが短くなったことで少し高く7.133MHzとなりました。
2. SWR特性

7.100MHzで50Ωにマッチングをとった場合の帯域幅です。SWR<1.5は約248KHz(1m高Δλ/2長:約229KHz)帯域、SWR<2.0では約481KHz(同比較:441KHz)帯域が取れます。( )内は1m高のΔ形GP電線長がλ/2の場合で、それよりも少しだけ広帯域となっています。これは、通常のλ/4波長GP線の1m高とその0.6倍長の0.1m高設置の場合と同じ傾向です。
3. GaとF/B

Gaは7.000MHz付近が高く、7.2000MHzが低い傾向ですが、その差は0.1dB以下ですから、ほぼ一定とみてよいと思います。F/Bもほぼ無指向性です。これは絶対利得の差はありますが、周波数帯域の特性は、1m高設置のΔλ/2長(標準のλ/4線長GPアース方式でも同じ傾向)とほぼ同じになります。
4. パターン

周波数によっての放射パターン変化はありません。(今回のGPアンテナ全般に共通)
5. 実際のアンテナ設置予想
今回も通常のGPと同じ放射パターンを描くことから、地面すれすれに設置してもGPアンテナとして動作は可能です。しかも、その設置面積は、λ/2長のΔLOOPと比べるととても小型化できます。
ただし、実際の地面では、その地面の電気定数によって、このΔLOOPのアース線長さはかなり違ってきます。また、地面との高さにおいても地表すれすれになるとちょっとの高さの違いでも、その長さが異なります。目安としては、今回のMMANAでも行ったように給電点のリアクタンスを0Ωに近づけることにより、最適の長さを求めることができます。
※少し長めのLOOPとして、最も給電部から離れた箇所(ハイインピーダンス箇所)で電線を折り重ねることで、DPアンテナの両端でのエレメント調整と同様に電線を切らずに調整できるはずです。
(本論)
1. Z(R,jX)特性
マッチングは取らない状態の場合です。共振点はエレメントが短くなったことで少し高く7.133MHzとなりました。
2. SWR特性
7.100MHzで50Ωにマッチングをとった場合の帯域幅です。SWR<1.5は約248KHz(1m高Δλ/2長:約229KHz)帯域、SWR<2.0では約481KHz(同比較:441KHz)帯域が取れます。( )内は1m高のΔ形GP電線長がλ/2の場合で、それよりも少しだけ広帯域となっています。これは、通常のλ/4波長GP線の1m高とその0.6倍長の0.1m高設置の場合と同じ傾向です。
3. GaとF/B
Gaは7.000MHz付近が高く、7.2000MHzが低い傾向ですが、その差は0.1dB以下ですから、ほぼ一定とみてよいと思います。F/Bもほぼ無指向性です。これは絶対利得の差はありますが、周波数帯域の特性は、1m高設置のΔλ/2長(標準のλ/4線長GPアース方式でも同じ傾向)とほぼ同じになります。
4. パターン
周波数によっての放射パターン変化はありません。(今回のGPアンテナ全般に共通)
5. 実際のアンテナ設置予想
今回も通常のGPと同じ放射パターンを描くことから、地面すれすれに設置してもGPアンテナとして動作は可能です。しかも、その設置面積は、λ/2長のΔLOOPと比べるととても小型化できます。
ただし、実際の地面では、その地面の電気定数によって、このΔLOOPのアース線長さはかなり違ってきます。また、地面との高さにおいても地表すれすれになるとちょっとの高さの違いでも、その長さが異なります。目安としては、今回のMMANAでも行ったように給電点のリアクタンスを0Ωに近づけることにより、最適の長さを求めることができます。
※少し長めのLOOPとして、最も給電部から離れた箇所(ハイインピーダンス箇所)で電線を折り重ねることで、DPアンテナの両端でのエレメント調整と同様に電線を切らずに調整できるはずです。
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