(ベクトル解析復習)今後役立つベクトル公式

 今回は、今後の電磁気学で必ず登場するベクトルの公式の紹介です。各証明は、今回省略します。最後に紹介します、過去の記事で確認してください。

 ここでは、証明は重きを置いていません。このような公式で、式を変形して、式を計算できることの知識が重要なのです。そのときは、この公式一覧を参照すれば、だいたい解決することができます。

 また、この公式自体を丸暗記する必要はありません。ただ、rot(回転)、div(発散)、grad(勾配)の組み合わせが計算に出てきた場合は、それは公式で計算すれば、解決することを記憶に留めておくとよいと思います。


(本論)
(1)rot(rot
 ∇での表記しますと
∇×∇×=∇∇・-∇^2   ....(1.53)
※ ∇^2;ラプラシアン記号

(2) div(×
 同様に
∇・(×)=・(∇×)-・(∇×)  ....(1.54)

(3) div(rot
∇・∇×=0  ....(1.55)

(4) rot(gradV) 
∇×∇V=0   .....(1.56)
※電位Vでのイメージで、Vはスカラー(方向性が無い)値ですが、そのgrad(勾配)はベクトル値です。
といったところです。 

(補足)
過去記事における各公式の証明
静磁気/ベクトルポテンシャル(3)への補足(2)
 よく使うベクトル公式の証明と便利な計算手法
https://jo3krp2.seesaa.net/article/201307article_13.html

これ以外に、各方向成分(x,y,z)に分けて計算しても証明はできます。

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