Mobile Whip Antenna(14)DuoBand(7/21MHz)Ver2.1(2)21MHz基本特性
昨日夕刻(18:00~18:30)7MHzにて、HFC-721使用してのSSBによる国内初交信ができました。ただ、送信ではQSBの影響が諸に出ているようで、向こうでの了解度が悪いようでした。直ぐにHDAアンテナに切り替えて、その後は、安定した通信を約30分にわたり継続することができました。
交信の途中で、2回ほど、HFC-721に切り替えて、HDAとのS比較をお願いしたところ、Sの振れでは、あまり違いは無いようですが、信号の力強さでは、HDAに軍配が上がりました。
こちらが受信側の状況ですと、受信のS強度は、こちらでもあまり変わらず、HFC-721とHDAのどちらでもS9~S9+5dB程度でした。ただ、無信号時のノイズが、HFC-721だとS7~S8以上に対して、HDAでは、S5~S7以下でしたから、受信では、HDAが確実に良好に受信できました。
さて、今回は、21MHzでのVer2→Ver2.1における特性改善についてです。
(本論)
1. アンテナ定義
前回の7MHzと同じのため省略します。
2. アンテナ形状と電流分布
(2) 21MHz動作

ラジアル側は、全長10.5m長ある電線のうち、根元側のλ/4(3.5m)長が電流給電として動作します。その動作を確保するために、ラジアルの根元側から3.5m位置に21MHzLCトラップ1個、さらに、残りの7mでも21MHzのλ/2となって、電波が乗り、パターンを乱すことから、その真ん中となる7.6m位置に別の21MHzLCトラップ1個を追加しています。
また、ラジアル線の根元給電点部に直列400PFのCを入れて、こちらは7MHz側での給電インピーダンスを調整しています。このCは、21MHzには大きな影響を与えず、7MHzだけの特性(jX:+54→+5Ωに減少)を改善できます。
このような方法により、7MHzと21MHzのどちらでも基本波動作の水平設置の1本ラジアルで動作させることができます。21MHzでもアンテナ利得は、このラジアルからの放射で稼ぎだしています。
3. 計算
(21MHz)

No.2は、21MHzでの自由空間の場合、DPとの対比利得Gh:-4.17(Ver2:-6.12dB)と約2dB程度改善できています。
No.3は、21MHzでの都会地大地の場合、絶対利得Gaは、+1.41(Ver2:-0.44)dBiと1.85dB改善できています。
No.4は、21MHzでの5m×12本のラジアルを給電点付近に埋設した場合で、こちらは、Ga:+3.17(Ver2:+1.35)dBiと1.82dB改善できました。
4.パターン
(2)21MHz

Ver2に比べて、左右のパターンのアンバランスは、かなり改善できています。
交信の途中で、2回ほど、HFC-721に切り替えて、HDAとのS比較をお願いしたところ、Sの振れでは、あまり違いは無いようですが、信号の力強さでは、HDAに軍配が上がりました。
こちらが受信側の状況ですと、受信のS強度は、こちらでもあまり変わらず、HFC-721とHDAのどちらでもS9~S9+5dB程度でした。ただ、無信号時のノイズが、HFC-721だとS7~S8以上に対して、HDAでは、S5~S7以下でしたから、受信では、HDAが確実に良好に受信できました。
さて、今回は、21MHzでのVer2→Ver2.1における特性改善についてです。
(本論)
1. アンテナ定義
前回の7MHzと同じのため省略します。
2. アンテナ形状と電流分布
(2) 21MHz動作
ラジアル側は、全長10.5m長ある電線のうち、根元側のλ/4(3.5m)長が電流給電として動作します。その動作を確保するために、ラジアルの根元側から3.5m位置に21MHzLCトラップ1個、さらに、残りの7mでも21MHzのλ/2となって、電波が乗り、パターンを乱すことから、その真ん中となる7.6m位置に別の21MHzLCトラップ1個を追加しています。
また、ラジアル線の根元給電点部に直列400PFのCを入れて、こちらは7MHz側での給電インピーダンスを調整しています。このCは、21MHzには大きな影響を与えず、7MHzだけの特性(jX:+54→+5Ωに減少)を改善できます。
このような方法により、7MHzと21MHzのどちらでも基本波動作の水平設置の1本ラジアルで動作させることができます。21MHzでもアンテナ利得は、このラジアルからの放射で稼ぎだしています。
3. 計算
(21MHz)
No.2は、21MHzでの自由空間の場合、DPとの対比利得Gh:-4.17(Ver2:-6.12dB)と約2dB程度改善できています。
No.3は、21MHzでの都会地大地の場合、絶対利得Gaは、+1.41(Ver2:-0.44)dBiと1.85dB改善できています。
No.4は、21MHzでの5m×12本のラジアルを給電点付近に埋設した場合で、こちらは、Ga:+3.17(Ver2:+1.35)dBiと1.82dB改善できました。
4.パターン
(2)21MHz
Ver2に比べて、左右のパターンのアンバランスは、かなり改善できています。
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