Mobile Antenna #2 (MD200&Org. Coil)(6)7MHz:基本特性

 前回までのSWR周波数特性から推測できるオリジナル・コイルを使った場合のアンテナモデルをMMANAにて再現してみました。
 帯域幅の広さから正規のコイルMD-4020よりもコイルQを小さくしていることは間違いありません。そのため、帯域は広く取れますが、一方で動作利得の低さが課題だろうと予想していました。

 なお、前回のHFC-721のMMANA試作でも述べましたが、理想地面に設置したモノポール(垂直)アンテナとして動作させた結果は、正しいモービルアンテナの動作ではありません。
 ※MMANAに付属モデル(MobileWhip1.28mf7MHz.MAA)をエレメント長2.0mに変えて、コイルの大きさを29.8μH(Q:50)とした場合の動作利得は、-10dBi以下となってアンテナとして動作しません。
 これから、モービルアンテナの電波の放射主体は、エレメント側ではなく、アース筐体(車両の場合はボディ自体、ここでは、λ/4ラジアル電線)そのものであることが結論づけられます。


(本論)
1.アンテナ定義
MD200+OrginalCoil_40m_010.PNG
 オリジナル・コイルのQ:47は、先のMMANA標準モデルコイルよりも少しだけ低くなりました。

2.アンテナ形状と電流分布
MD200+OrginalCoil_40m_020.PNG

3.計算
MD200+OrginalCoil_40m_030.PNG 
No.1は、自由空間の場合で、DP比利得:-5.49dBdは、HFC-721の-8dBd付近よりはましですが、できるなら、-4dBd台を実現したいところです。
No.2は、MMANA標準大地(都会地)の場合
No.3は、No.2大地の給電点直下の大地に5m×12本ラジアルを埋設した場合、当地の大地定数はこれを標準としています。
 ※実際は、5m~12m程度のラジアル電線を合計24本、地表下に浅く埋設

4.パターン
MD200+OrginalCoil_40m_040.PNG
 真上に上がる仰角90°を目安としています。今回の設置形態では、地上高が低いことから、低角度放射とはなりません。

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