50MHz用八木:8エレメント・FDラジエータ利用:Uバラン・マッチング方式(1)オリジナル設計

★当記事をテーパリング処理(Seg:-1)に変えて再評価しました。★
50MHz用八木:8エレメント(19)FDラジエータにUバラン使用(1)Seg:-1適用での基本性能
https://jo3krp2.seesaa.net/article/516769676.html
こちらが正しい評価だと思っています。

 今回からは、MMANAモデルから改良したオリジナルモデルで、Radiator(放射器)をFD(フォールデッド)タイプにする方法です。これと同等な方法は、ナガラ電子のモデルで使用しているT形マッチングです。この場合は、フォールデッドロッドとラジエータエレメントとの太さ比でもって、FD給電と同等な給電点インピーダンスとなるように持ち上げています。ですから、同軸ケーブルを使ったUバランでのマッチングはどちらも同じとなります。

ナガラ電子の50MHz用Uバラン回路
nagaraUblun01.PNG
Uバラン参考情報
https://www.kata-giri.co.jp/jg2tsl/ant/tenshi/index.htm
 ※ガンママッチングについては、異論あり。ガンママッチング自体がDPのような平衡アンテナに対して、同軸ケーブルで不平衡給電するためのもので、Uバランのような平衡不平衡は行う必要はありません。但し、ガンママッチング方向に電流分布が偏ることから、主ビームがガンママッチングのエレメント方向にずれることは有名です。しかし、今回のような8エレメントともなると先端方向への導波ビーム(進行波誘導)が強くなり、あまり影響は無いものと考えます。
 また、周りの金属体(先の事例だとアンテナマスト)に不要な電流を阻止したい場合は、給電部にコモンモードフィルタ(チョーク)を挿入すれば防止できると思います。フロートバラン(1:1)でも同じ動作をします。

1. アンテナ定義
YAGI6m8ele.110.PNG

2. アンテナ形状と電流分布
YAGI6m8ele.120.PNG

3. 計算
YAGI6m8ele.130.PNG
 No.3は、自由空間、No.4は20m高に設置の場合、いずれの場合でも、1:4=50:200(Ω)の抵抗変換のみでマッチングは完了します。
※リアクタンスのキャンセルはFDの長さにて調整します。

4. パターン
(1)自由空間
YAGI6m8ele.140.PNG
(2)20m高
YAGI6m8ele.141.PNG

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