電磁気学(117)波動方程式(15)平面波(11)補足(2)を改善:波数ベクトルkと単位ベクトルkを区分して表示

 波数ベクトルkと直角座標のz軸に対する単位ベクトルkの表記が同じであったので、ややこしい部分を今回改善しています。
 位置ベクトル=xx+yy+zz と表示します。x,y,zは、それぞれx,y,z方向の単位ベクトルを表示しています。
 この表示によって、(補足2)は次のように書き換えできます。

(補足2)
 φ=sin(ex・-ωt)としますと
 ∇φ=∇sin(ex・-ωt)となる勾配は、直角座標の各成分ごとの微分式で計算するために∇やベクトル部分を各成分で表示します。
  ∇=(∂/∂x)ex+(∂/∂y)ey+(∂/∂z)ez 
      (ex,ey,ezはそれぞれx,y,z方向の単位ベクトル)  
  (波数ベクトル)=kxex+kyey+kzez
  =xex+yey+zez
  =kxx+kyy+kz
 これから、各成分別の計算をします。
  まず、x成分だけの計算は、kxはxの関数ではないので定数です。
  それで、sin関数の中を変数xと定数a,b,cで表現します。すると
  sin(ax+b-c)のかたちに置換できます。
  つまり、a=kxで定数扱いです。
  (y,z成分)b=kyy+kzzは偏微分だと定数扱いです。
  (ωt部分)c=ωtについてもxの関数ではないので定数扱いです。
  したがって、bとcは合成関数での微分結果はゼロです。
   d/dx(ax+b-c)=a+0-0
 ∴ 偏微分式はxの常微分式となって
  (∂/∂x)sin(ax+b-c)=(d/dx)sin(ax+b-c)=(a+0-0)cos(ax+b-c)
   ここで、a=kxとb=kyy+kzz、c=ωtと元式に戻しますと
 cos関数内のax+b=kxx+kyy+kzz=と元に戻ります。
 ∴
 [ ∇sin(-ωt) ]x成分=kx cos(-ωt) ...(1) 
同様にy,z成分を計算すれば、
 [ ∇sin(-ωt) ]y成分=ky cos(-ωt) ...(2) 
 [ ∇sin(-ωt) ]z成分=kz cos(-ωt) ...(3)
 これら(1)~(3)を使い元の式にもどすと
 ∇φ=(1)ex+(2)ey+(3)ez
   =(kxex+kyey+kzez) cos(-ωt)
   = cos(-ωt)
となって、計算結果はベクトルとなります。すなわち、波数ベクトルに戻ります。そしてcosの項はスカラーのままですので、そのまま後ろに付きます。
 ∴
 ∇φ×o=(×o) cos(-ωt)

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